理念・コンセプト

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人は誰でも高齢期を迎えたとき、愛する家族とともに暮らすことが幸せであると私たちは考えます。しかしながら、現代社会は核家族化・少子化が急速に進行し、また社会の複雑化・生活環境などの諸問題が家族の共生を一層困難にしています。そのような観点から、私たちはご利用者にできるだけ家族に近いケアを提供したいと考えています。確かに、本施設の職員は本当の家族ではなく、疑似家族に過ぎませんが、利用者ができる限り家庭的なやすらぎ、暖かさを感じていただくことを、私たちの最大のモットーとしています。

社会福祉法人 幸会 総合施設長
草薙 喜義

4つの理念

1. 人としての「尊厳」を大切にしよう
人間は、存在することそれ自体に意味があります。人の命はかけがえのないもので、それはその人自身のものであり、最大限に尊重されるべきものです。私たちは、人間社会の原点は、互いに尊重し、大切に思う心、すなわち「人間の尊厳」を尊重しあうことから始まると考えます。
2. お互いの「プライバシー」を大切にしよう
人間には、「公的生活」の領域と「私的生活」の領域があります。その人のプライバシーは、いかなる人も侵してはならない領域であり、その人の個性でもあります。排泄介助や入浴介助など、プライバシーが侵害されがちな場所であるからこそ、より一層、心の領域のプライバシーが意識され、尊重されなければならないと考えます。
3. 個人としての「自立」を尊重しよう
人間は、誰にも、また何ものにも依存せず、ひとりで立つことによって自信と誇りを持つことができます。ですから、できうる限り「自立」すべきなのです。施設利用者には、自立が困難な方が数多くいらっしゃいますが、自立の機能が完全に失われた人ばかりではありません。私たちは、「残された自立機能」を見出し、改善し、自信と誇りを持てるよう助力すべきであると考えます。
4. 「自己発達」のための機会を整えよう
人は誰でも、自分を高めたい、広げたい、大きくなりたい、友達をつくりたいと思います。そのように考えなくなるのは、そのための条件が見出せず、失われてしまうからです。私たちは、「自己発達」を促す条件を整えたいと考えます。
 

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